皆さんこんばんは、伊藤です。
いつもの障害者雇用関連のニュースとは違い、今回はコラムを記載させていただきます。
テーマはズバリ、
「 障害者 」と「 障がい者 」、どちらの表記が正しいの?
です。
これについては様々なご意見があるかと思います。
果たしてどちらが正しいのか?
それぞれを正しいと主張する方々にはそれぞれの想いや価値観などもあり、正直なところ明確な正解を出すのは難しいかと思います。
そんな中、私のnoteでは原則的に、
「 障害者 」
という表記をさせていただいております。
もちろんが「 完全な正解がこれ 」ということを伝えしたいわけではありませんが、その理由が2つほどあるのでご紹介させていただきます。
① 障害者の方に関する法律が「 障害者 」と表記されている為。
私は障害者福祉現場で、特に管理者やサービス管理責任者など統括する立場にいることも多く、施設の提供しているサービスが法令を遵守した上で提供されているかについて管理・監督していく必要がありました。
ですので、当然ながら法律の表記の則っているというのも理由の一つでです。
例を挙げてみましょう。
〇 障害者総合支援法
⇒正式名称は「 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 」
〇 障害者虐待防止法
⇒正式名称は「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」
やはり「 障害者 」と表記されています。
しかし、どちらの法律も正式名称が長くて口に出したら噛んでしまいそうですね(笑)
② 社会が多くの障害を生んでいると思っているから
これは私の自己紹介記事でも記載させていただいたとおりですね。
抜粋させていただきますと、
そして「障害」というテーマについて、「社会が障害を生んでいる」という考えも広まりつつあり、私も共感しております。
そう考えた場合、コロナの影響はもちろんのこと、効率やスピードを重視しすぎるが故に「高ストレス化」や「過重労働」など多くの弊害がある現代においては、社会が多くの「障害」を生んでいるのではないかと思います。
上記の想いは今も変わりません。
やはり「 障害者 」という表記中の「 障害 」の要因である、社会が障害を生む弊害を減らしていくことの必要性を感じております。
その具体的な行動の一つが「 障害者の方々の雇用を拡大する 」ことだと私は思っています。
また「社会が多くの障害を生んでいる 」と思っているという考えは、こちらの外部記事でもご意見として取り上げられております。
「私に言わせれば右腕が短いのが障害ではなく、短い右腕で生きていく社会に障害が潜んでいる。障害は本人でなく社会の方なので、ひらがなにして消さないでもらいたい」(水泳選手・一ノ瀬メイ)
「障害とはその人自身の中ではなく、外の社会との関係性にある、本来の意味での”障害”だ」(きょうされん福岡支部・吉田修一)
などなど。
表記というところの論争は今後も続いていくのかもしれませんが、いつか「 社会生んでいる多くの障害 」が無くなり、この世界から「 障害者 」という言葉が無くなる日が来ることを願わずにはいられません。
コメント